e建機チャレンジ2023の概要
「e建機チャレンジ2023」は、運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)と一般社団法人千葉房総技能センターが建設機械の遠隔操作技術の社会実装、建設業界への新しい人材の創出、遠隔操作による災害救助、災害復旧支援体制の構築と社会貢献を目的として開催しているイベントです。その中で、弊社の屋外対応エンタープライズ無線メッシュWi-Fi「PCWL-0510」が、建機の遠隔操作の無線ネットワークとして活用されました。
導入内容
・企業: 伊藤忠TC建機株式会社
・製品: PCWL-0510(4台)
・業種: 建設業
進化を目の前で実感
本大会は、東京都港区六本木の特設会場で行われました。会場にはコントロールセンターや生放送スペース、そして遠隔操作のための設備が整えられており、大阪や千葉からリアルタイムで遠隔操作が行われました。
都市部から離れた建設現場や災害現場では、通信の不安定さが課題となっています。しかし、DXの取り組みと共に、通信の安定化や遠隔操作技術の進化が実感され、eスポーツの要素を取り入れた新しい試みが業界のイメージを変えていると感じました。
PicoCELA製品による効果とメリット
建設業界において、労働人口不足の解消のためのDX推進は急務であり、特にインターネット環境が不安定な工事現場や災害現場では遠隔操作技術の実用化が重要な課題となっています。動く建機には無線での接続が必要となりますが、不安定な環境では一般的な無線接続の利用には限界があります。
この課題に対し、PCWL-0510は、不安定な環境でも稼働し、安定したバックホール接続を実現することが可能です。
この事により、困難であった不安定な環境下での遠隔操作が可能となり、作業の効率化や安全性の向上が期待できます。
この度のe建機チャレンジ大会において、PCWL-0510の採用では、不安定なインターネット環境下での遠隔操作の有効性を証明しました。
まとめ・今後の展開
高度な遠隔操作技術の発展により、新たな人材の創出が期待されます。
また、遠隔操作を活用した各種IoTの展開、テレヘルス、eゲーム、スマートホーム、産業オートメーション、農業テクノロジー、災害救助や災害復旧支援体制の構築など、通信インフラの確立がより一層重要となり、顕著な進歩が期待されます。
「e建機チャレンジ 2023」において、「PCWL-0510」の導入によって安定した通信環境の構築を実現しました。
PicoCELA製品の広範な応用可能性が示され、今後、更に多くの場面で技術開発及び応用展開されることを確信しております。
参考動画
当日の映像は伊藤忠TC建機様公式Youtubeチャンネルでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=WanB4iz2EWU