導入企業: | 生駒山上遊園地 |
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導入製品: | PCWL-0510:8台、PCWL-0500:1台 |
導入内容: | 生駒山上遊園地は、高標高による電波不感地帯と通信環境の課題を抱えていました。お客様のWi-Fi要望や電子決済、業務効率の深刻化。補助金を活用しPicoCELAを導入した結果、安定したフリーWi-Fi環境が実現し、来園者満足度が向上。PicoManager®による人流分析や属性把握といった新たな価値も発見し、今後はお客様満足度のさらなる向上を目指して、園内全体のWi-Fiエリア化を目指します。 |
生駒山上遊園地は、お子様から大人まで、世代を超えて愛される場所です。特に「お子様の遊園地デビュー」の場として選ばれることが多く、0歳から保護者と一緒に楽しめるアトラクションがあり、三世代でのご来園も珍しくありません。お客様からは「小さい子でも乗れて助かった。他の遊園地では乗れるものが少なかったのに」といった感想が多数届く遊園地です。
園内では、ご家族皆様が安心して過ごせるよう、授乳室やレストランの座敷席など、きめ細やかな配慮がなされています。保育園の遠足先としても人気を集めています。
また、標高600メートルに位置する生駒山上遊園地は、その息をのむような絶景も大きな魅力です。昼間は広大な景色が広がり、ナイター営業時には美しい夜景を一望できるため、大人のお客様も多く来園されます。近年では、その絶景を目当てに海外からのお客様も多数訪れています。( ナイター営業日は遊園地HPで確認(外部サイト))
遊園地のキャッチフレーズは「絶叫マシンはないけど、絶景マシンは揃ってます」。この言葉が示す通り、スリル満点のアトラクションとは一線を画し、独自の魅力で来園者を惹きつけています。
飛行塔やぷかぷかパンダは0歳(付添者必要)から楽しめる子供から大人まで人気の絶景マシン!
この度、そんな生駒山上遊園地にPicoCELAの機器が導入され、フリーWi-Fiエリアが整備されました。導入の経緯、実際の利用状況、そして今後の展開について、近畿日本鉄道株式会社の河野様、株式会社近鉄生駒レジャーの中田様にお話を伺いました。
生駒山上遊園地は高地にあることから、携帯キャリアの電波が入りづらく、園内での通信環境が整っていませんでした。そのため、PicoCELA導入前は、以下のような課題がありました。
お客様の通信手段の確保: 通信手段がないため、お客様同士の待ち合わせができないといった不便が生じていました。特に海外からのお客様は、Wi-Fiがあればチャットツールで連絡を取り合えるにもかかわらず、その手段がなく、「電話を貸してほしい」という要望が毎日少なくとも1件、多い時には10件以上寄せられていました。
お客様へのご不便とスタッフの対応負担: お客様が待ち合わせできるようにと事務所の固定電話を貸し出していましたが、繋がらない場合は折り返しの電話がかかってくるため、その都度、お客様にご不便をおかけしてしまうと同時に、スタッフの対応負担も増大していました。
決済トラブル: 園内窓口で導入していた電子決済も、電波状況が悪いために決済がうまくいかず、お客様にご不便をおかけする状況でした。
さらに、遊園地の業務においても、通信環境の不備が大きな問題となっていました。
自動翻訳機の活用不足: 海外からのお客様案内用にAI機能を搭載した自動翻訳機を複数台用意していましたが、キャリアの通信が入りづらいため、十分に活用できていませんでした。
SNS投稿の効率悪化: iPadを利用して遊園地のSNS投稿を行っていましたが、園内で撮影した動画や写真を一度事務所に戻ってから編集・投稿する必要があり、手間がかかっていました。
(写真左)
近畿日本鉄道株式会社 鉄道本部 企画統括部 技術管理部 河野勝也様
(写真右)
株式会社近鉄生駒レジャー 生駒山上遊園地 中田将徳様
園内の通信環境改善は以前より検討しており、これまでも複数のベンダーに相談していましたが、その多くは光ファイバーの埋設工事を伴うものでした。架空配線は景観が悪くなるため出来ず、埋設工事はコスト的に見合わず、導入には至っていませんでした。
今回、NTTドコモビジネス株式会社に相談したところ、PicoCELAを提案されました。当初は聞き慣れない名前でしたが、NTTグループが推奨しているという点で安心して検討を進めることができました。
PicoCELA製品の魅力は、以下の点でした。
無線での広範囲カバー: 園内の主要エリアを無線でカバーできる点が大きな魅力でした。他社に相談した際は埋設ケーブルの提案ばかりだった中で、PicoCELAは画期的なソリューションでした。
コスト効率と拡張性: コスト面での課題をクリアできるだけでなく、まずはお客様が集中するエリアをWi-Fi化して試運転し、その後、必要に応じてエリアを広げていくという拡張のしやすさも決め手となりました。一般的な工事の場合、一度に全てを完了させる方がコスト効率が良いですが、PicoCELAであれば段階的な導入でもコストに影響がないため、導入のしやすさを強く感じました。
データ活用で見えた"新たな価値"
PicoCELA導入後、当初はゴールデンウィークのような最繁忙期に、多くのお客様がアクセスすることで回線がパンクしてしまうのではないかという不安がありました。しかし、実際に運用してみると、最繁忙期においても全く通信に支障がなく、その安定性に大変安心しました。率直な感想として「通信環境が劇的に改善し、かつ安定性を維持している」ことに嬉しい驚きを感じています。
また、今回のPicoCELA導入は補助金を活用して実現しました。これにより、園内の中心エリアのフリーWi-Fi化が可能となり、来園者の皆様の満足度向上に大きく貢献できたと実感しています。
PicoCELAが提供するクラウドサービス「PicoManager®」にも新しい価値を感じています。当初はエラー確認のために毎朝PicoManager®にログインしていましたが、利用を続けるうちに、人流ヒートマップ機能があることに気づきました。これにより、来園者が時間によってどのように園内を移動しているかが一目で分かるようになり、効果的な園内誘導やイベント企画に役立てられるようになりました。
さらに、PicoManager®にはWi-Fi接続時に利用者にアンケート画面を表示できる機能があることも知りました。この機能を使うことで、利用者の属性を把握し、属性ごとの人流分析が可能になります。例えば、当園にはアジア系のインバウンドが多く来園されますが、台湾、中国、韓国といった国籍ごとの違いを把握できれば、よりきめ細やかなサービス提供につながり、お客様満足度の向上に貢献できると考えています。
今回のPicoCELA導入でフリーWi-Fiの重要性を強く実感できたため、今後はさらなるお客様満足度の向上を目指して、園内全域や駐車場エリアをも含めた遊園地全体のWi-Fiエリア化を目指しています。
販売店: | NTTドコモビジネス株式会社 |
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施工: | エクシオグループ株式会社関西支店、及び、株式会社エクシオテック関西支店 |
念法眞教金剛寺がPicoCELA無線技術を導入し、広大な敷地での安定配信と防災・防犯対応の通信インフラを実現。
3.5km以上のトンネル建設現場で、Starlinkをメイン回線に、PicoCELAのWi-Fiとアンテナで通信環境を構築。緊急時と業務用に活用。
宝塚クラシックゴルフ倶楽部内18番ホールの中継では、最新式のAI機能搭載の自動追尾カメラが導入され、そのネットワーク回線としてPicoCELAのメッシュWi-Fi技術が活用されました。
2024年1⽉9⽇(⽕)〜12⽇(⾦)にラスベガスで開催される「CES 2024」において、ブランチ⽤モデル「PCWL-0530E」を参考出展いたします。
これまでの技術の研鑽と実績を背景に、国内外での技術の普及を推進し、通信環境にイノベーションをもたらすことを⽬指し、グローバル展開を視野に新しいロゴをデザインしました。