当社は、JR東日本スタートアップ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役 柴田 裕、以下JR東スタートアップ)の支援の下、 JR東日本グループである株式会社ガーラ湯沢が運営するスキーリゾート『ガーラ湯沢』(新潟県南魚沼郡湯沢町)に、先進的な屋外エッジコンピュータ網を構築しました。これにより、5ヘクタールに渡る広大なスキーゲレンデにおいて、ピコセラのエッジコンピュータ群とクラウド管理システムPicoManager®とが連携し、アンケー ト・オートメーションと人流測定を実現しました。
また、収集したデータをもとに来場者の国籍・年齢・性別に応じた回遊パターン分析を行い、貴重なマーケティングデータを得ることができました。同時に、屋外無線LAN環境も提供、敷設コストは従来比数10分の1以下で実現いたしました。
先進的なビッグデータ分析プラットフォームのスタンダード として、今後、様々なユースケースへ応用していきます。

施設内の訪問客がどう移動しているのか?

アミューズメント施設や商業施設のオーナーにとって、訪問客の行動パターン分析は、施設内設備やテナントの配置、サイネージコンテンツの選定など、喉から手が出るほどに欲しい情報でした。カメラを用いた訪問客の回遊分析は、広大な施設内での移動パターンを取得するのには技術的に難しく、またプライバシーを気にする訪問客にとっては決して気持ちの良い手法ではありませんでした。

大まかな訪問客の属性を知りたい!

施設オーナーにとって、もう一つの喉から手が出る程に欲しい情報は、訪問客の大まかな属性です。訪問客がどの国から来られたのか、性別や年齢、さらには施設への来場目的などの大まかな属性情報と回遊履歴の紐づけができれば、より精緻なマーケティング戦略を練ることが可能になります。しかし、紙を使った筆記式アンケートは訪問客はもとよりアンケート用紙の作成、印刷、配布、回収、分析の手間など、施設にとってもコストと時間のかかる作業でした。

ピコセラのエッジ・クラウド連携システムが可能にしたアンケート・オートメーションと人流把握

ピコセラはLANケーブル配線不要なエッジコンピュータを提供しています。今回、JR東日本グループの『ガーラ湯沢』に16台のピコセラ社製エッジコンピュータ『PicoHUB Lite HA』を配備、5ヘクタールに渡る広大なスキーゲレンデに先進的なエッジコンピュータ網を構築しました。ピコセラが提供するクラウド管理システム『PicoManager®』と『PicoHUB Lite HA』が連携することでアンケート・オートメーションと人流測定を実現しました。ユーザが保有するスマホに対して国籍・性別・年齢・来場目的についての質問機能を提供、自動で結果を収集し、さらに端末測位機能と連携することでユーザの大まかな属性に対する回遊パターンの分析を可能にしました。

ガーラ湯沢における人流測定の一例
ガーラ湯沢における人流測定の一例

『PicoHUB Lite HA』の紹介ページ
https://www.picocela.com/products/

PicoHUB Lite HA
PicoHUB Lite HA

『PicoManager®』の紹介ページ
https://www.picocela.com/picomanager/

PicoManager®
PicoManager®

広大な屋外無線LAN空間を同時に提供、敷設コストは数10分の1以下!

『PicoHUB Lite HA』には、200端末の同時接続、先進のセキュリティ規格WPA3対応など、法人仕様の無線LANアクセスポイント機能が内蔵されています。すなわち、『ガーラ湯沢』における5ヘクタールに渡る広大なエッジコンピューティング空間は、広大な無線LAN空間でもあります。ピコセラが得意とする10段以上の無線多段中継により、広大なゲレンデ空間にLANケーブルレスで『PicoHUB Lite HA』を設置しました。敷設コストは通常のLANケーブルを使う場合に比べて数10分の1以下で実現できました。

スマホに特別なアプリは不要、個人情報へ触れることは一切なし

ピコセラのエッジコンピューティング空間での端末測位は、各訪問客の端末へ特別なアプリケーションのインストールを強要しません。つまり、皆さんがお使いのスマートフォンが保有する個人情報には一切触れることはありません。そのうえでさらに、同意をいただいた訪問客の端末のみに対して大まかな位置の推定を行っています。このように慎重なプライバシー対策を施しつつ、『ガーラ湯沢』に展開したエッジコンピュータ網により、各端末のアンケート回答と回遊データを紐づけます。このデータを分析することによりインバウンドの訪問客の行動パターンに関する貴重なマーケティングデータを得ることができました。これらの分析結果は、今後、『ガーラ湯沢』のマーケティング戦略に生かしてく予定です。

※本件のプレスリリースはこちらからご確認頂けます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000035736.html

以上