PicoCELAのエンタープライズ無線メッシュ、工場内のICT化を推進
PicoCELA株式会社は、エヌ・エス・エス株式会社様(以下、エヌ・エス・エス)の本社工場に、富士フイルムイノベーションジャパン株式会社様、加賀電子株式会社様のご協力のもと、PicoCELAの先進的エンタープライズグレードWi-Fiメッシュ(以下、PicoCELAソリューション)全16台が導入されたことをお知らせいたします。
これは、工場内業務の作業効率化を目的とした電子機器や業務システムの導入にあたり課題であった「工場内のどこでも安定した通信が提供できること」「最小限の工場内配線でネットワークを構築すること」を低コストで解決したものであり、工場内業務のデジタル化推進や作業効率化を後押しするものと言えます。
PicoCELAは独自のネットワーク構築技術を元に、引き続き、工場内のWi-Fi環境構築支援に取り組んでまいります。
背景
工場内におけるWi-Fi環境の整備は、様々な工場内機器を接続するための業務用無線通信基盤だけではなく、電子デバイスの導入による作業員の方々の運用業務の質を向上させるための手段として重要視されています。また、作業員が巡回しながらの監視業務だけでなく、常時監視による異常や故障の発見等を目的とした監視カメラを接続するための安定したネットワーク環境としても必要とされています。
概要
工場内のWi-Fi環境整備を進めるためには
・工場内のどこでも安定したWi-Fi通信が提供できること
・最小限の工場内配線でネットワークを構築すること
が重要となります。
一方、これまでの工場内のWi-Fi環境整備事例の多くは、「通信エリアが工場内のごく一部に限定されている」「LAN配線のために長期間生産ラインを止めて配線工事を実施する」など、工場のICT化には寄与しきれないのが実情でした。
今回、エヌ・エス・エスの本社工場において、上記2つの課題を解決するべく、弊社のWi-Fiメッシュ型アクセスポイント(以下、アクセスポイント)、計16台が導入されました。
PicoCELAソリューション導入による変化
エヌ・エス・エスの本社工場においては、業界としていち早く電子レシピ(※)を採用し、活用するためのタブレット端末を作業員に支給していました。また、そのタブレット端末用のネットワークとして、業務用アクセスポイントを利用していました。しかし、通信が途切れたり遅延したりするなど、満足のいく通信環境を実現できていませんでした。
今回、PicoCELAソリューションを導入したことで、ネットワーク環境ははっきりと改善し、課題となっていたタブレット端末の通信の安定化だけでなく、工場内で利用していたノートPCの通信品質も改善しました。
これは、PicoCELAの先進的エンタープライズグレードWi-Fiメッシュ技術により、広域性と稠密性の両方を兼ね備えたネットワークを実現したことによります。
また、PicoCELAソリューションの導入をきっかけとして、工場内に監視カメラを設置した結果、これまで社員が歩いて行っていた工場内監視を、映像による遠隔監視で行うことが出来るようになり、業務運用改善にも繋がりました。さらにこのWi-Fiネットワークをスマートロックにも活用し、排水のON・OFFの遠隔管理も開始しました。
これらの工場内ICT化は、PicoCELAのメッシュ技術により最小限のケーブル配線でネットワーク環境の改善が実現できたことから、ネットワーク配線のための工事が必要なく、結果的に全体コストを削減することが出来ました。
エヌ・エス・エス総務部総務課 樋口課長・中町様の言葉
今回は工場内のネットワーク環境の改善のためにPicoCELA製品を導入しましたが、性能面でもコスト面でもメリットがあることが分かったため、工場以外のエリアにも導入し、社員1人に1台ずつの端末を支給した上で、出退勤管理や電子レシピの更なる有効活用、監視カメラ設置など、より一層のICT化を実現していきたいと考えています。
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