PicoCELA株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:古川 浩)は、6GHz帯バックホールに対応した新製品「PCWL-0501(屋内モデル)」および、IP67防水防塵対応の「PCWL-0511(屋外モデル)」を、2025年9月1日より販売開始しました。
本製品は、従来の「PCWL-0500シリーズ」をベースにさらなる改良を加えた最新モデルです。6GHz帯対応による通信品質の向上、小型・軽量化による設置作業の負担軽減、既存のPCWL-0400シリーズのユーザーが取り付け用部品をそのまま流用できる交換互換性を備え、ユーザーの利便性を大幅に高めています。
本日より、全国の正規販売店・代理店を通じてご注文いただけます。

製品特長
6GHz帯バックホール対応による高品質な通信の実現
6GHz帯は、近年Wi-Fi 6Eの普及や制度整備により世界的に利用が拡大している最新の周波数帯です。従来の5GHz帯と比べて広い帯域を確保でき、他のWi-Fiや無線システムからの干渉も受けにくく、安定した高速通信の活用が注目されています。
PCWL-0501では、この6GHz帯を無線バックホール(アクセスポイント間)通信に利用することで耐干渉と高速通信が実現でき、より高品質な無線多段中継によるWi-Fi環境の構築が可能になります。
現場の負担を軽減する小型・軽量化と改良されたシールドキャップ
新モデルは、従来のモデルより全体的な小型化と約1kgの軽量化を実現しました。PCWL-0501は約970g、PCWL-0511は約2,192gと軽くなり、高所や狭いスペースでの設置・撤去作業の負担を軽減します。また、アンテナ端子周りのシールドキャップの形状や結合配置の改良により、スループットが最大約30%向上し、より安定した通信環境を構築できます。
既存設備を活かす、PCWL-0400シリーズとの取り付け互換性
新製品PCWL-0501/0511は、従来の「PCWL-0400シリーズ」と取り付け機構の互換性を備えています。これにより、既存のブラケットや設置部材をそのまま再利用でき、大規模な工事を行わずに短時間で最新モデルへの交換が可能です。
現在ご利用中の0400シリーズは修理受付が2028年末まで継続されますが、今後の移行を検討するユーザーにとっては、これまでの投資を無駄にせずアップグレードできる大きな利点となります。
想定される利用シーン

建築・土木: 高層ビルやトンネル建設現場で、LANケーブルを最小限に抑え、圧倒的なスピードでネットワークを展開できます。災害復興現場のような緊急時にも、迅速な通信インフラを提供し、作業効率と安全性を向上させます。

テーマパーク・商業施設: バックヤードからフロントエリアまで、全天候・全エリアで安定したWi-Fiを提供します。仮設イベントスペースにも即時対応し、キャッシュレス決済、POS、監視カメラ、スタッフ連絡など、ビジネスの根幹をシームレスに支えます。

工場・倉庫: 無線バックホールにより、広大な倉庫や工場でも配線工事が不要です。レイアウト変更や拡張にも即座に対応でき、自動搬送ロボットの専用ネットワークや監視カメラの設置にも最適です。安定した大容量通信は、スマートファクトリー化を加速させます。

農業: 山間部や棚田など、従来通信が難しかった場所でも通信エリアを拡大できます。センサーやドローンを活用したスマート農業において、配線レスでデータ収集や制御を可能にし、ロボット農機時代の通信基盤を構築します。
関連ページ
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