導入のきっかけ
ゴルフトーナメントにおいてライブ配信を行う際のコストを下げる取り組み
男子プロゴルフ大会であるKBCオーガスタゴルフトーナメントにおいて、ライブ配信を行う際のコストを下げる取り組みとして、PicoCELA社のアクセスポイントを利用して実験をしてみようと考え、コース内にアクセスポイントを複数台設置することでホール全体にWi-Fi環境を構築して、プレイ映像の無線伝送を試みました。
導入してみて
様々なスポーツ中継においてケーブルレスでの簡易中継が実現できる可能性を感じた
実際は、ティーグラウンドのカメラ映像とゴルフの球を追うためにグリーン側に設置したカメラ映像に起きるIP化による通信の遅延を懸念し、遅延の影響がないリーディングボードを撮影する固定カメラ1台のみを無線通信とし、他のカメラは従来どおり有線での中継とました。
ティーグラウンド側に設置したリーディングボード用のカメラ映像をエンコーダーによりIP化し、PicoCELA社のアクセスポイントを経由して映像配信センターのデコーダーに送信して、複数の映像を切り替えるためのスイッチャーまで届けることができました。
150m程度離れたティーグラウンドとグリーン付近を無線で映像伝送できることが分かりました。
この実験により、ゴルフだけでなく、様々なスポーツ中継において、ケーブルレスでの簡易中継が実現できる可能性を感じられる結果となりました。
今後について
無線は放送には使えないと思っていたのは間違っていました。
無線は放送には使えないと思っていたのは間違っていました。今はケーブル配線の悩みからついに解放される日が来たと思っています。今後は放送によって海外の視聴者を獲得し、新たな広告収入源の拡大へ向けたきっかけづくりができればと考えております。