衛星通信「Starlink」とクラウドカメラを活用して
「遠隔臨場」を実証

衛星通信「Starlink」とクラウドカメラを活用して「遠隔臨場」を実証
導入企業: セーフィー株式会社
導入箇所: 秋田県能代市の風力発電所の据付工事現場
導入製品: PCWL-0410×3台
導入理由: 沿岸部や山間部など電波状況が不安定になるエリアの不感地帯にインターネット通信の安定化を目指していた遠隔の防犯管理

概要

● 衛星通信とメッシュWi-Fiを組み合わせて遠隔臨場を実現

● 通信環境の脆弱なエリアでの安定性を確保

● 現場業務の効率化と人材教育の促進

遠隔臨場を実現

セーフィー株式会社は、衛星通信「Starlink」と弊社の屋外向けメッシュWi-Fiアクセスポイント「PCWL-0410」の組み合わせを活用して、「遠隔臨場」の実証試験を行いました。
この実証試験の目的は、通信環境が不安定な場所での遠隔業務を可能にすることであり、安定したネットワーク環境の構築が焦点となっています。

風車建設現場の不感地帯を乗り越え

実証実験は、秋田県能代市に位置する風力発電所の建設工事現場で行われました。このような風車建設現場のような通信が不安定な場所で、セーフィー株式会社のクラウド録画サービスを利用した遠隔臨場を実現するためには、安定したネットワーク環境をの確保することが必要です。今回の実証実験では、衛星通信と屋外メッシュWi-Fiルーター「PCWL-0410」の組み合わせにより、映像のリアルタイム確認と指示出しが可能となりました。

実証実験の概要は以下の通りです。

衛星通信「Starlink」とクラウドカメラを活用して「遠隔臨場」を実証
実施場所: 秋田県能代市の風車25基の据付工事現場
実施期間: 2023年5月23日~6月7日(計15日間)
対応機器: セーフィー株式会社の「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー)」(2台)、「Safie Pocket2 Plus」(1台)、PicoCELAの「PCWL-0410」(3台)、「Starlinkアンテナ及びルーター」(1式)
実施目的: 通信環境が不安定なエリアにて安定的なネットワーク環境を構築し、クラウドカメラの活用を通して風車の据付業務や風車運搬時の現調などをリアルタイムに遠隔からサポートする

遠隔業務実施の成功と効率的な人材教育・育成の達成

遠隔臨場の実現により、現場監督員の移動時間を削減し、作業効率を向上させるとともに、熟練者や教育者が本社にいながら複数の現場の状況をチェックし、指示やアドバイスを行うことが可能になります。

特に通信が不安定なエリアにおいても、安定したネットワーク環境を提供することで、遠隔業務の実施と効率的な人材教育・育成が進む可能性が示唆されました。

PicoCELA+サテライトの応用

PicoCELA+Starlinkなどのサテライトの組み合わせには、様々な応用が期待されます。
イベント会場での無料Wi-Fi提供、スポーツイベントでのカメラ中継、建築土木現場での業務用Wi-Fiネットワーク、農業や畜産業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)などが想定されます。
衛星通信システムの進化により、自己運用型の広帯域無線ネットワークの利用範囲はますます広がっています。PicoCELAは、独自の無線メッシュ技術を活用してスモールセルイネーブラーとして機能し、つながる世界を拡張することで、あらゆる産業の進化に貢献していきます。

参考資料

セーフィー、衛星通信「Starlink」とクラウドカメラを活用し「遠隔臨場」を実証
https://safie.co.jp/news/2743/

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