福岡県直方市(市長:大塚 進弘 )、スズキ株式会社(以下「スズキ」)、株式会社アシストユウ(以下「アシストユウ」)、KiQ Robotics株式会社(以下「KiQ Robotics」)、PicoCELA株式会社(以下「PicoCELA」)は、2026年4月5日に開催される「のおがたチューリップフェア2026」において、屋外駐車場での入場待ち渋滞を解消するための新たな決済・管理ソリューションの実証実験を実施いたします。

本プロジェクトは、2025年7月に締結された包括連携協定 、および2026年2月の災害備蓄用広域無線LAN「Sona-L™」寄贈を経て、直方市とPicoCELAが深化させてきた地域課題解決の一環です。大手自動車メーカーとスタートアップ、自治体が手を取り合い、一時的なイベント会場に「即設型のスマートインフラ」を構築する、全国でも類を見ない社会実装への挑戦となります。

今年で30回目を迎える直方市の春の風物詩「のおがたチューリップフェア」

今年で30回目を迎える直方市の春の風物詩「のおがたチューリップフェア」。

【実証実験の背景:直方の風景と、市民の日常を守るために】

直方市の春の風物詩である「のおがたチューリップフェア」は、例年多くの観光客で賑わいます。しかし、期間限定の屋外臨時駐車場では、入り口での現金回収に伴う車両停車が原因となり、周辺道路で大規模な渋滞が発生することが長年の課題となっていました。これは来場者の体験価値を損なうだけでなく、地域住民の移動阻害や環境負荷の増大という、地方観光が抱える「光と影」でもあります。
本実証では、2025年に包括連携協定を締結した直方市とPicoCELAの信頼関係を基盤に、周辺住民の生活環境を守りつつ、快適な観光体験を提供できる「次世代の駐車場モデル」の確立を目指します。

【本実証実験の3つの革新性】

「動く基地局」による死角のない通信エリアの構築

スズキの多目的電動台車『MITRA』にPicoCELAの無線メッシュ基地局を搭載。さらにKiQ Roboticsの電動昇降ポール技術を組み合わせることで、遮蔽物の多い駐車場エリアでも最適な高さ・場所へ基地局を自在に配置し、通信の不感地帯をゼロにします。

「入り口での停車」を不要にするリアルタイム映像伝送

構築した広域Wi-Fi網を活用し、カメラ映像を料金回収所へリアルタイムに配信。入り口での料金収受プロセスを物理的に切り離すことで、渋滞の主因である「1台あたりの停車時間」を最小化し、スムーズな入庫を実現します。

エッジAIカメラによる高度な車両管理

屋外型エッジAIカメラの知見を持つアシストユウと共に、車両情報の記録・管理システムを検証。支払い状況と車両情報をデジタルで紐づけることで、出口での照合を円滑化し、現場スタッフの負担軽減と運営の効率化を両立します。

【実施概要】

日程 2026年4月5日(日)
場所 福岡県直方市河川敷エリア(ハローワーク下駐車場)

各社の役割

直方市 実証フィールドの提供、地域課題の抽出
スズキ 多目的電動台車『MITRA』の提供、移動体運用の検証
アシストユウ エッジAIカメラを活用した車両認識・管理ソリューションの提供
KiQ Robotics 電動ポールによる基地局昇降技術およびシステム統合
PicoCELA 独自の無線メッシュ技術による広域Wi-Fi環境の構築

【今後の展望:イベントから、防災、そして未来の都市へ】

本実証実験の結果をもとに、4社および直方市は、観光イベントのみならず、防災や大規模工事現場、インフラ未整備地における「即設型スマートインフラ」のパッケージ化を検討してまいります。テクノロジーの力で、場所や時間の制約を超えて「安心と快適」を即座に届けられる、レジリエントな社会の実現に貢献します。